2014年2月14日金曜日

ゴーストライター

別名:ゴースト
別名:代筆屋
英語:ghostwriter

作品の製作にあたったにもかかわらず、著者として名前が公表されない作家のこと。あるいは、代作・代筆を職業としている作家のこと。広義には、口述筆記の代筆者を含めることもある。

著名人の著書やビジネス書などでは、ゴーストライターが執筆活動の少なくとも一部を代行しているのが、むしろ一般的だといわれている。ゴーストライターは、「著者」となる著名人へのインタビューなどを通じて情報収集を行い、ほぼ一から作品を作り上げることもあれば、著名人の原稿を手直し(リライト)という形をとって改変することもある。ゴーストライターが関わる分野としては、自伝、小説、音楽などがよく知られているが、著名人のブログの記事を代わりに書くゴーストライターもいるとされる。

ゴーストライターとしての代作・代筆行為は、著作権法121条に基づく「著作者名詐称罪」に該当する可能性があるとされる。著作者名詐称罪は、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、あるいはその両方が課せられる罪であり、著作権法違反としては例外的に非親告罪とされている。

ゴーストライターが出版社などと契約を結ぶ際には、ゴーストライターが自ら名乗り出ることが禁じられている場合が多い。しかし、契約そのものが公序良俗違反や著作権法違反にあたると判断され、無効となった例もある。

関連サイト:
著作権法 - 総務省e-gov