2014年2月3日月曜日

スイッチOTC

読み方:スイッチオーティーシー
別名:スイッチOTC薬
別名:スイッチ直後品
英語:switch OTC
英語:SOTC

医療用医薬品からOTC医薬品(一般用医薬品)に転用(スイッチ)された医薬品のこと。従来、医療用医薬品に用いられてきた成分に関して、使用実績があり、比較的安全性が高く、副作用が少ないと判断された場合、その成分を含む医薬品がスイッチOTCとして承認されることがある。

スイッチOTCは一般用医薬品に転用されて間もなく、安全性評価に関する情報が十分でないこと、効き目の強い成分を含んでいることなどから、OTC医薬品のうち最も規制が厳しい「第一類医薬品」に指定されている。スイッチOTCの販売にあたっては、薬剤師による情報提供が必要とされている。スイッチOTCは市販後原則3年の間、安全性評価が行われ、評価に合格するとスイッチOTCの指定が解除される。

スイッチOTCは他の一般用医薬品より薬効が強いことから、患者が医者に罹らずに自ら薬を飲んで治療するという「セルフメディケーション」の観点から重視されてきた。厚生労働省は、少子高齢化に伴う医療費増加への対策としても、スイッチOTCの拡大によるセルフメディケーションの普及を促進している。しかし、スイッチOTCは一般的に副作用も強いことから、使用にあたっては他の一般用医薬品よりも注意を要するとされている。

2013年12月成立の改正薬事法で、スイッチOTCは毒劇薬とともに「要指導医薬品」に分類され、インターネットによる販売が原則禁止されるとともに、薬剤師による対面販売が必要だと定められた。また、改正薬事法では、スイッチOTCの安全性評価期間の上限が原則4年から原則3年に短縮された。

関連サイト:
スイッチOTC薬の考え方 - 厚生労働省
今後のスイッチOTC薬等のリスク評価について - 厚生労働省