2014年3月26日水曜日

日本国政府専用機

読み方:にほんこくせいふせんようき
別名:政府専用機
別名:特別輸送機
英語:Japanese Air Force

日本国において、主に政府関係者や皇族などの要人を輸送する目的で運用される、専用の航空機のこと。日本国政府が所有し、航空自衛隊が維持管理を行っている。

日本国政府専用機は、主に首相など要人の外遊にあたって用いられており、国内での移動に用いられることはほとんどない。日本国政府専用機の機内には「事務作業室」や「会議室」などが設けられており、地上と同様に執務を行うことができる環境が整えられている。また、機内で記者会見を行うこともでき、記者団が政府専用機に同乗することもある。2014年3月現在、政府は2機の政府専用機を保有しており、両機の同時飛行により、片方が故障した場合にも外交日程に支障が生じないような仕組みがとられている。

政府専用機は、要人の外遊以外の用途で運用されることもあり、2004年には北朝鮮による拉致被害者が政府専用機で帰国した出来事があった。また、政府専用機は、自衛隊法第84条に規定される「在外邦人の緊急輸送」の手段として利用されることも想定されている。2013年1月に発生したアルジェリア人質拘束事件に際して、初めてこの目的で政府専用機の派遣が行われ、事件被害者が政府専用機に乗って帰国した。

日本国政府専用機の機体としては、1991年の導入当初から、米国ボーイング社の747-400が長らく用いられてきた。2014年3月現在、この機体は、燃料効率の悪さなどを理由に退役が予定されており、後継機としてはボーイング777-300あるいはエアバスA350が選ばれる可能性が高いといわれている。

関連サイト:
政府専用機について - 防衛省・自衛隊