2014年3月3日月曜日

オレンジ革命

読み方:オレンジかくめい
別名:ウクライナ民主化革命
英語:Orange Revolution

2004年のウクライナ第3代大統領選において、当初の開票結果に民衆が猛抗議を行い、再選挙を実施させ、ついに選挙結果を覆すに至ったという、一連の出来事。政変。

2004年のウクライナ大統領選は、当時ウクライナ第9代首相を務めていたヴィクトル・ヤヌコーヴィチと、第7代首相を務めた経緯があるヴィクトル・ユシチェンコが一騎打ちで争う形となった。開票結果はヤヌコーヴィチが勝利したが、ユシチェンコ支持勢はこれに不正が働いていたとして激しい抗議活動を行った。抗議は裁判に持ち込まれ、最高裁は決選投票をやり直すよう求める判決を下した。再選の結果、ユシチェンコが逆転勝利を収め、第3代大統領に就任することとなった。

オレンジ革命という呼び名は、抗議運動を行った民衆の多くがシンボルカラーとして身につけていた服や旗などのオレンジ色に依拠するとされる。

2010年の第4代大統領選では、オレンジ革命で逆転負けを喫したヤヌコーヴィチが勝利した。ヤヌコーヴィチ政権は、次期大統領選を数カ月後に控えた2014年2月に発生した民衆デモと治安部隊との大規模な衝突を契機として事実上崩壊、アルセニー・ヤツェニュクを首相とするウクライナ暫定政権が発足するに至った。