2014年3月12日水曜日

QDR

読み方:キューディーアール
別名:四年ごとの国防計画見直し
別名:4年ごとの国防計画見直し
別名:四年ごとの国防戦略見直し
別名:4年ごとの国防戦略見直し
別名:四年ごとの国防政策見直し
別名:4年ごとの国防政策見直し
別名:四年ごとの米国防戦略見直し
別名:4年ごとの米国防戦略見直し
別名:向こう4年間の国防計画
別名:向こう四年間の国防計画
英語:Quadrennial Defense Review

米国国防総省により4年ごとに策定される、国家の軍事戦略についての報告書。複数のメディアなどによって様々な日本語訳があてられているが、QDRの略称で呼ばれることも一般的である。QDRには、米国国防総省の中長期的戦略や、米国にとっての潜在的な脅威、米軍の兵力の評価などの内容が盛り込まれている。

QDRは、国防権限法(NDAA)に基づき、1997年から策定が行われてきた。改訂版の発表は、来年度の予算要求と同じタイミングで行われている。

2010年に発表されたQDRでは、イラン、北朝鮮、中国などが潜在的な敵国として取り上げられた。また、冷戦後の「二正面作戦」、すなわち中東および北朝鮮に対する同時作戦からの脱却を目指す方針が盛り込まれた。

また、2014年に発表されたQDRでは、アフガニスタンにおける戦争状態の終結を目指す方針が盛り込まれた。2010年の二正面作戦脱却の方針を継承し、陸軍兵力の削減などによる防衛予算削減を行う一方で、海軍兵力は維持し、11隻の空母の運用を継続することなどが明記された。また、軍事力の増強や反米国家との連携など、中国の脅威が高まりつつあるとして、日米同盟の強化の重要性を強調した。また、2014年のQDRでは、様々な文脈で「リバランス(再均衡)」の単語が多用され、組織再編や効率的な資源配分を重視する意向が示された。

なお、米国国務省は、「4年ごとの外交開発政策の見直し(QDDR)」と題した報告書の策定を2009年から開始した。この報告書は、QDRと対をなす報告書として位置づけられている。

関連サイト:
Quadrennial Defense Review - 米国国防総省