2014年8月8日金曜日

従軍慰安婦問題

読み方:じゅうぐんいあんふもんだい
別名:いわゆる「従軍慰安婦」問題

戦時中、兵士らの性の相手をする(売春)人員として軍部により徴用された女性にまつわる一連の問題や議論の総称。特に、太平洋戦争の際の日本軍による慰安婦制度の実態に関する議論。

日本における従軍慰安婦問題は、もっぱら、日本軍が女性を「強制連行」した上「性奴隷」同然に扱い、性交渉を強要したとする主張と批判、および、その主張に対する疑義・反論である。これは1991年に朝日新聞が紙面で取り上げたことを発端に広く知られるようになったとされる。同年、韓国で元慰安婦とする人物が初めて名乗りを上げた。韓国は従軍慰安婦問題を日本による人道的犯罪として非難しており、2010年代現在では米国グレンデールに「慰安婦像」が立てられるなど二国間問題にとどまらない様相を呈している。

朝日新聞は、2014年8月5日に従軍慰安婦に関する一連の報道の一部が虚構であったことを認める記事を掲載した。「慰安婦問題とは」と題された特集記事の中では次のような記述が見られる。
軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていません
吉田氏(吉田清治)が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します
他方、同特集記事では、従軍慰安婦問題そのものが捏造であるという疑惑を否定する見解も表明している。
意図的な事実のねじ曲げなどはありません
女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があった
朝日新聞は翌6日に、特集記事に関連する識者の見解を掲載している。そこには「大きな変化を念頭にこの問題をみると、20年前の新聞記事に誤報があったかどうかは、枝葉末節に過ぎない」とった見解が述べられている。

関連サイト:
慰安婦問題とは - 朝日新聞デジタル 2014年8月5日(8月6日閲覧)
ガラパゴス的議論から脱却を 小熊英二さん(慶応大教授) - 朝日新聞デジタル 2014年8月6日(8月8日閲覧)