2015年7月21日火曜日

指定廃棄物処分場

読み方:していはいきぶつしょぶんじょう
別名:指定廃処分場
別名:指定廃棄物最終処理場
別名:指定廃棄物の処分場
別名:長期管理施設

指定廃棄物の処分を行う施設。特に、2011年の東京電力福島第一原子力発電所における原発事故の影響で生じた、放射性物質の付着した土や灰などの廃棄物(放射性物質汚染廃棄物)を最終的に留め置く施設。公式な呼び名は「長期管理施設」となっている。2015年7月現在も設置場所が未確定の状況にある。

指定廃棄物処分場は、指定廃棄物が多量に発生し保管場所が逼迫している県の廃棄物を受け持つ施設として国が設置する施設である。放射性物質汚染廃棄物を搬入するたびに上を土壌で覆い、さらに搬入後は処分場の上部をコンクリートで覆い固める等の措置により、廃棄物から発せられる放射線を物理的に遮蔽し、周辺地域の安全性の確保が図られる。指定廃棄物の処理や管理は国が主体となって行う。

指定廃棄物処分場の設置方針が決まってから、2015年現在まで、候補地はいくつか挙げられたものの、周辺住民の強い反対などもあり、いずれの候補地も決定に至っていない。2015年7月には、千葉県千葉市の所在する東京電力千葉火力発電所を候補地とした上で同市民への説明会が開催されたが、おおむね反対意見が多勢を占めており、調整は難航していると報じられている。

関連サイト:
放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト - 環境省