2010年11月19日金曜日

カーボンニュートラル

英語:Carbon Neutral

排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。具体的には、植物をエネルギーとして利用する際の燃焼・加工の工程において排出される二酸化炭素と、その植物が生長する過程において(光合成によって)吸収された二酸化炭素が等量であること。

植物を燃焼することで発生する二酸化炭素は、長期的な観点に立てば、植物が自然に分解される際に発生する二酸化炭素と等量であることになる。化石燃料の代わりに植物などのバイオマス(生物資源)を利用すれば、総体的に大気中の二酸化炭素量に影響を与えないエネルギーのライフサイクルが実現可能とされる。

カーボンニュートラルに対して、二酸化炭素の排出量が吸収量を上回ることをカーボンネガティブと呼ぶ。逆に、二酸化炭素の排出量よりも吸収量のほうが上回ることを、カーボンポジティブと呼ぶ。

カーボンニュートラルを実現する技術として、バイオエタノールをはじめとするバイオマス燃料が注目されている。