2011年3月18日金曜日

フォールアウト

別名:放射性降下物
英語:fallout
英語:nuclear fallout

上空に舞い上げられた後、降り落ちてくる、放射性物質の塵。「死の灰」と呼ばれることもある。

フォールアウトは、核爆発によって気化した放射性セシウム(セシウム137)や放射性ヨウ素(ヨウ素131)といった放射性物質である。大気中に舞い上げられた放射性物質は、風に乗って遠隔地まで運ばれ、そこで地に降る。

従来、「フォールアウト」はもっぱら核実験により飛散した放射性下降物を指したが、今日では核実験だけでなく原発事故によって外部に放出された放射性下降物も「フォールアウト」と呼ばれることが多い。一般的に「最悪の原子力事故」と呼ばれることが多いチェルノブイリ原子力発電所事故では、多量のフォールアウトが広範囲に飛散し、隣国を含む広範囲を核で汚染したとされている。

2011年3月18日現在、東京電力福島第一原子力発電所で発生した原発事故において、一部では再臨界への到達による核爆発と、それに伴う多量のフォールアウトの発生への危惧が囁かれている。