2011年4月13日水曜日

ストロンチウム90

読み方:ストロンチウムきゅうじゅう
別名:Sr-90
英語:strontium90

ストロンチウムの放射性同位体。半減期は約29年。原子炉内の核分裂反応で副産物として生成される物質のひとつである。

ストロンチウムはカルシウムと同様に体内に取り込まれやすく、骨に蓄積されやすいという性質がある。その性質を生かして、半減期50日程度の人工放射性同位体である「ストロンチウム89」などは、骨転移した癌の放射線治療などにも用いられる。しかしストロンチウム90は半減期が長いため、体内に取り込まれると長期的に放射線を出し続け、骨髄細胞の破壊による白血病などの害をもたらす可能性が高い。なお、甲状腺がんを引き起こしやすいとされる「ヨウ素131」の半減期は8日である。

関連サイト:
ストロンチウム - 環境科学技術研究所