2015年6月4日木曜日

ソーラーインパルス

英語:Solar Impulse

スイス連邦工科大学が進めている、太陽エネルギーのみを動力とする飛行機(ソーラープレーン)による有人飛行プロジェクト。および、同プロジェクトに使用されるソーラープレーンの呼び名。

ソーラーインパルスの機体には、ソーラーパネルが貼られた、細く、際だって長い翼が備わっている。試作機「HB-SIA」の翼幅は61メートルある。こえは旅客機のエアバスA380の翼幅をわずかに上回る。電力駆動のエンジンを搭載し、飛行中に太陽光エネルギーを蓄えることで夜間も継続して飛行することが可能となっている。

2000年代前半にソーラーインパルスの構想がまとめられ、2009年から試作機「HB-SIA」を使用したテスト飛行が行われている。2010年7月には、昼間に蓄えた電力を夜間に使用する形で26時間の昼夜連続飛行に成功した。2012年6月には、スペインのマドリードからジブラルタル海峡を越えて2500キロメートル先のモロッコに到着し、大陸間飛行に初めて成功した。

2015年6月現在、2号機(ソーラーインパルス2)の世界一周飛行が実施されている。6月1日には悪天候のため着陸予定のなかった日本へ緊急着陸し、日本国内でも少なからず話題を呼んだ。