2015年6月4日木曜日

より良い暮らし指標

読み方:よりよいくらししひょう
別名:ベターライフインデックス
別名:よりよい暮らし指標
英語:Better Life Index
英語:BLI

経済協力開発機構(OECD)が発表している、人々の生活の質や幸福度を計測して比較可能とする指標。2011年に初めて発表された。

より良い暮らし指標は、生活に関係する要素を住宅、収入、雇用など計11の分野に分けて評価している。各項目が花弁を模したチャートで表され、花弁の大小によって分野別の充実度の偏り具合や総合的な幸福度の水準などを把握することができる。また、ウェブサイト上で個々人が(自己評価で)指標に回答し、その結果を自国や他国の状況と比較することができるようになっている。

OECDが2011年5月に公表した「概要」資料では、11分野の評価のもととなるデータは以下のようである。

  1. 住宅:一部屋あたり人数、家に水洗トイレがない人の割合
  2. 収入:家計可処分所得、家計金融資産
  3. 雇用:就業率、長期(一年以上)失業率
  4. 共同体:困った時に頼れる親戚、友人がいると回答した人の割合
  5. 教育:高校修了者の割合、15歳児の読解力
  6. 環境:大気汚染
  7. ガバナンス:立法過程の透明性、投票率
  8. 医療:平均寿命、自分の健康状態がよい、大変良いと回答した人の割合
  9. 生活の満足度:生活の満足度の自己評価
  10. 安全:人口あたりの殺人件数、過去12ヶ月に犯罪に巻き込まれた人の割合
  11. ワークライフバランス:長時間(週50時間以上)勤務者の割合、義務教育課程に在学中の子供を持つ母親の就業率、余暇や個人的活動(睡眠、食事)にあてた時間
2011年に発表された(第1回)より良い暮らし指標では、34カ国のデータが集計され、比較できるようになっている。対象国は2014年までに36ヵ国となっている。総合評価の高さを序列づけると、日本はおおむね20位前後に位置づけられている。
関連サイト: より良い暮らし指標:ツールおよびウェブサイトの概要(PDF) - OECD