2013年11月6日水曜日

地球に似た惑星

読み方:ちきゅうににたわくせい
別名:地球型惑星
英語:Earth-like planets

大きさや組成、恒星からの距離などの性質において、地球と類似した特徴を持つ太陽系外惑星のこと。特に恒星のハビタブル・ゾーン(生命居住可能領域)に位置する「地球に似た惑星」は、生物が生存できる、あるいは地球外生命が存在する可能性がある惑星として注目され、地球外知的生命体探査(SETI)の目標とされることがある。

「地球に似た惑星」の探索を行う主な手段は、惑星による食を観測することであり、その能力はケプラー宇宙望遠鏡の打ち上げによって飛躍的に向上した。2011年以降、同望遠鏡を用いた観測により、多くの系外惑星が報告されており、その中には「地球に似た惑星」が複数含まれている。2013年にケプラー宇宙望遠鏡は故障により運用が断念されたが、「地球に似た惑星」の研究は、2018年以降に打ち上げが予定されているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の観測によってさらに進むことが期待されている。

2013年に発表されたカリフォルニア大学バークレー校およびハワイ大学の研究グループの論文によると、「地球に似た惑星」の数は従来考えられていたよりも遥かに多く、全恒星の22%が「地球に似た惑星」を伴っているとされた。また、同研究グループは、「地球に似た惑星」として最も地球から近いものは、12光年離れた恒星を周回している可能性があるとしている。

なお、報道などでは、「地球に似た惑星」の意味で「地球型惑星」の語が用いられることがあるが、天文学用語の「地球型惑星(terrestrial planet)」は、「木星型惑星」や「天王星型惑星」と対になる語として、主に岩石や金属で構成される惑星を指す異なる語である。