2013年11月6日水曜日

金融検査

読み方:きんゆうけんさ
別名:金融庁検査

金融庁が銀行などの金融機関に立ち入り、適正に業務が行われているかどうかを検査すること。金融機関の財務状況や不良債権の実態、コンプライアンスを遵守しているかどうかなどを明らかにし、金融機関の健全性を保つことが主な目的とされる。各金融機関に対して定期的に行われる「通常検査」と、大手企業向けの債権が不良債権かどうかを査定する「特別検査」に分けられる。

金融検査では、金融庁から検査官が各機関に出向き、関係書類を始めとして、メールや机の中の物に至るまでを入念に検査する。検査は「金融検査マニュアル」の基本指針に沿って行われ、同マニュアルの信用格付に基づき、債権が不良債権に該当するかどうかが査定される。

金融検査で問題点が発覚した場合、業務の改善や停止などの命令が下されることがある。また、金融検査の際に資料を隠蔽したり、虚偽の説明を行ったりすることは、銀行法違反の「検査忌避」にあたり、刑事罰の対象となる。

関連サイト:
金融検査マニュアル 金融検査評定制度(PDF) - 金融庁