2013年11月6日水曜日

暴力団員融資

読み方:ぼうりょくだんいんゆうし
別名:暴力団融資

金融機関が暴力団やその構成員に対して融資を行うこと。反社会的勢力である暴力団やその構成員に対して融資を行うことは、その活動を支援していると見なされることから、暴力団対策法や各自治体の暴力団排除条例などによって禁止されている。

2013年10月頃から、複数の銀行で暴力団員に対する融資の存在が明らかになり、金融庁から業務改善命令を受けるなどの問題に発展した。主に問題となったのは、銀行と提携した信販会社を通じた「提携ローン」であり、提携ローンでは銀行側が審査を行わずに、ほとんど信販会社のみで審査を行っていた例もあったという。また、銀行の上層部が融資の存在を知りながら放置していたり、外部に虚偽の説明を行ったりした例もあった。

暴力団員融資を根絶するためには、融資の際の審査の徹底や、警察との連携の強化、発覚した融資の解消などの対応が必要だとされている。