読み方:コップナインティーン
別名:国連気候変動枠組条約第19回締約国会議
別名:2013年国連気候変動ワルシャワ会議
気候変動枠組条約の第19回締約国会議。2013年11月11日から22日の日程で、ポーランドのワルシャワで開催された。COP19と同時に、京都議定書の締約国会議である「MOP9」や、3つの補助機関の会合も開催された。
COP19の主目的の一つは、2015年の策定、2020年の発効が予定されている、新たな国際枠組みへの合意に向けての交渉を進めることである。また、各国の温室効果ガス削減目標と、地球の平均気温上昇を2℃未満に減らすために必要とされる温室効果ガスの削減量に大きな開きがあり、その差は80億から120億トンともいわれることから、差を埋めるための各国の削減目標の底上げも大きな課題とされている。
COP19で日本は、温室効果ガスを「2020年までに2005年のレベルから3.8%削減する」という目標を掲げたが、この目標は1990年比では3.1%増となる。この目標は、民主党の鳩山由紀夫政権が2009年に掲げた「1990年比での25%削減」と比較して大幅な後退と捉えられており、国連気候変動枠組み条約事務局のクリスティアナ・フィゲレス局長やEU代表団などが日本の決定を批判する声明を発表している。日本代表団はこの目標について、東日本大震災による影響などを踏まえた現実的な目標だと述べている。
COP19では、平成25年台風第30号によって大きな被害を受けたフィリピンのナデレフ・サニョ代表が、異例の17分に及ぶ演説を行い、諸外国に支援を呼びかけるとともに、断食を宣言した出来事も話題となった。