2013年12月27日金曜日

竹田城

読み方:たけだじょう
別名:竹田城跡
別名:虎臥城
別名:安井ノ城
別名:天空の城
別名:日本のマチュピチュ

兵庫県朝来市にある、標高353メートルの古城山の頂上に位置する城跡。国内最大級の山城である。1943年に国の史跡に指定され、2006年には、日本城郭協会が定めた「日本100名城」の一つに数えられた。

竹田城周辺では秋から冬にかけて、早朝に朝霧が発生することがあり、雲海に包まれた城の姿がさながら「天空の城」に見えるとされている。また、同じく空中に浮かんだように見える、インカ帝国のマチュピチュ遺跡になぞらえて、竹田城は「日本のマチュピチュ」と呼ばれることもある。

竹田城は、室町時代に築城されたといわれており、山名氏の重臣である太田垣氏が代々城主を務めた。1569年に当時の竹田城主、太田垣輝延は、当時勢力を強めていた織田信長に対してひとたび帰順したが、その後織田氏と敵対する毛利氏と同盟を結んだ。そのため、1577年に竹田城は織田信長臣下の羽柴秀吉・羽柴秀長軍に攻められて落城し、城主の太田垣氏は没落することとなった。その後、桑山重晴、赤松広秀が城主を務めたのち、江戸時代に入ると竹田城は廃城となった。

2000年代に入ると、竹田城はテレビ番組で紹介されたり、映画の舞台になったりしたことから観光客の人気を集め、2012年と2013年には年間20万人を超える観光客が訪れた。観光客の急増に伴い、史跡の保全や施設の維持管理に必要な負担が増加したことから、朝来市は2013年に竹田城の観覧料を徴収する条例を制定し、同年10月から徴収が行われるようになった。また、山上に続く道路の慢性的な混雑が問題となったことから、通行規制も行われるようになった。

関連サイト:
田城跡の概要案内 - 朝来市