2013年12月27日金曜日

端島

読み方:はしま
別名:軍艦島
英語:Hashima
英語:Hashima Island

長崎県長崎市の五島灘に浮かぶ無人島。長崎市街の南西約18キロメートルに位置する。かつて炭鉱の島として栄えたが、現在は閉山し、住宅や炭鉱関連施設の跡などが廃墟として残存している。島影がまるで軍艦のように見えることから、大正時代頃から「軍艦島」の通称でも知られている。

端島炭鉱は1890年以降、三菱財閥の所有となって開発が進められ、最盛期には年間25万トンの石炭を産出した。1960年には島民の数は5267名に達し、団地のほか学校、病院、映画館など、様々な建造物が存在した。端島炭鉱が1974年に閉山すると、同年中には住民全員の退去が完了して、以後端島は、2013年現在に至るまで無人島となっている。

長崎市が2008年に制定した「長崎市端島見学施設条例」および「端島への立ち入りの制限に関する条例」に沿った形で、2009年から端島への観光客の上陸が許可された。また、同年には「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産の一つとして、端島は長崎市にある三菱造船所の施設とともに、世界文化遺産登録の国内暫定リストに掲載された。