2013年12月27日金曜日

サポウィルス

別名:サポウイルス
英語:Sapovirus
英語:SaV

カリシウィルス科に含まれるウィルスの属の一つ。1977年に札幌市の児童福祉施設で、ウィルス性胃腸炎の集団感染が起こったことをきっかけに知られるようになった。「サポ」は「札幌」に由来する。

サポウィルスは、汚染された食品や患者の糞便などを介して感染が広がる。集団感染が起こることは、同じカリシウィルス科のノロウィルスと比べると少ないが、全国各地の学校や福祉施設などで集団感染の事例が報告されている。サポウィルスは主に乳幼児の急性胃腸炎の原因となるが、近年は年長者の感染が増加する傾向が見られる。

サポウィルスの中毒症状はノロウィルスと同様、激しい下痢や嘔吐などで、症状からどちらのウィルスが原因かを判別することは困難とされる。サポウィルスによる感染の予防方法もノロウィルス対策と同様で、患者の排泄物に触れないこと、食品の調理者が衛生管理を徹底すること、食品を十分に加熱調理することなどが重要とされる。

関連サイト:
(ノロウイルス、サポウイルス)総論 - NIH
ノロウイルスに関するQ&A - 厚生労働省