2013年12月26日木曜日

クラウド変換

読み方:クラウドへんかん
別名:クラウド推測変換
別名:クラウド入力

かな漢字変換システム(IME)などの入力補助システムのうち、クラウドを活用して変換補助を行うシステムの通称。入力した文字列をクラウドサーバーに送信し、サーバー上で変換候補を取得する。オンラインIMEの一種。

クラウド変換は、不特定多数の利用者による入力内容を蓄積して随時データベースを更新・反映することが可能である。このため、固有名や新語・流行語、著名な文章、顔文字といった、入力機会は多々あるが一般的な辞書には掲載されにくい文字列に対して比較的良好な精度が期待できる。また、変換システムが多く利用されればされるほど、変換精度が向上していくことが期待できる。

クラウド変換の仕組み上、入力したデータは一旦サーバーに送信する必要がある。このため、個人情報やパスワードなどの機密情報もクラウド変換システムを通じてネットワーク上に流出する懸念を孕む。クラウド変換機能を持つオンラインIMEの多くは、機能のオン・オフを選択できるようになっているが、リスクの存在に気付かなかったり無頓着だったりして、機能をオンにしたまま重要な情報を入力してしまうおそれがある。入力された情報がユーザーへの通告なくクラウドサーバーに送信されていることが判明し、該当ソフトウェアが問題視された事例もある。