2014年1月21日火曜日

ダゲスタン共和国

読み方:ダゲスタンきょうわこく
別名:ダゲスタン
別名:aɣistanłul Džumħuriyat
別名:Dağıstan Respublikası
別名:Дагъистанлъул ДжумхIурият
別名:Респу́блика Дагеста́н
英語:Dagestan
英語:Republic of Dagestan

北コーカサス(北カフカス)に位置する、ロシア連邦を構成する共和国の一つ。首都はマハチカラ。「ダゲスタン」の国名が「山が多い場所」に由来する通り、国土の大部分が山岳地帯である。ダゲスタン共和国は民族構成が複雑であり、約30の民族が約300万人の人口を構成する。ロシア民族は少数派で、全体の約4.5%である。

ダゲスタン共和国の住民のほとんどはイスラム教徒であり、一部の過激派が武装勢力を構成してロシアからの独立運動を行っている。2014年1月現在、ダゲスタン共和国にはイスラム過激派組織、「カフカース首長国(コーカサス首長国)」の拠点が置かれており、同組織が主張する、国際的に未承認の国家の一部となっている。

1999年に始まった第二次チェチェン紛争は、隣国のチェチェン共和国からダゲスタン共和国に武装勢力が侵入したことをきっかけに勃発した。当初、イスラム過激派によるテロやロシア軍との武力衝突は、チェチェン国内にほぼ限られていたが、のちにダゲスタンにも広がり、2012年には北コーカサスにおける武力衝突の犠牲者の過半数がダゲスタン人となった。また、2013年12月にロシアのボルゴグラードで起こった連続爆破事件に関して、翌1月にダゲスタンの武装勢力「ビラヤット・ダゲスタン」が犯行声明を発表するとともに、ソチ五輪でのテロを予告した。