2014年1月21日火曜日

全球降水観測計画

読み方:ぜんきゅうこうすいかんそくけいかく
別名:全球降水観測
別名:GPM計画
英語:Global Precipitation Measurement
英語:GPM

宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米航空宇宙局(NASA)をはじめとする国際機関が共同で進めている、複数の人工衛星を用いて、地球上における全ての降水や降雪を観測する計画。従来、熱帯降雨観測衛星(TRMM)によって行われてきた観測の範囲を全球に広げるものであり、観測頻度と観測精度の向上も企図されている。

全球降水観測計画の主な目的としては、地球上の降雨と降雪を正確に把握することで、気候変動や異常気象の予測や対策を行うことが挙げられている。観測結果はインターネットを通じてリアルタイムで提供され、天気予報などにも利用される。

全球降水観測計画に用いられる人工衛星の主衛星(コア衛星)は、2014年2月にH2Aロケットによって打ち上げられることが発表されている。主衛星は、各機関が個別に打ち上げる副衛星(コンステレーション衛星)と連携して観測にあたる。全球降水観測計画で用いられる主衛星は、日本で開発された二周波降水レーダ(DPR)を搭載しており、従来よりも高精度での観測が可能となっている。

関連サイト:
全球降水観測計画 GPM - 地球観測研究センター - 宇宙航空研究開発機構