2014年1月21日火曜日

お泊まりデイ

読み方:おとまりデイ
別名:お泊まりデイサービス
別名:お泊りデイ
別名:お泊りデイサービス
別名:宿泊デイ
別名:宿泊デイサービス

宿泊サービス付きの通所介護事業所(デイサービス)、またはそこで提供される宿泊サービスの通称。デイサービスは本来日帰りの介護サービスだが、夜間も引き続きサービスが行われている場合があり、それが「お泊まりデイ」に相当する。お泊まりデイは、全国に1000か所以上あるといわれており、多くは小規模な施設である。

2014年1月現在、お泊まりデイで提供されるサービスは、介護保険制度の適用外であり、利用者は料金を自費で支払う必要がある。要介護者の家族が外出する時などに、一時的に用いられる傾向がある。また、特別養護老人ホームへの入居待機の際に利用されることも多いという。

2014年1月現在、お泊まりデイに対する法令による規制はなく、この状態は「無法状態」と言及されることもある。介護保険適用外で報告義務がないため、誤嚥や徘徊などに伴う死亡事故があったにもかかわらず、行政が把握できなかった例もあった。また、防火設備などに不備があったり、一部の悪質な事業者が利用者に対して、狭いスペースに雑魚寝させるなどの不適切な処遇や、虐待を行ったりしていたことも明らかになった。

劣悪な環境や事故・トラブル時のリスク、他にショートステイなどの代替施設があることなどを挙げて、お泊まりデイそのものに反対する意見があるものの、お泊まりデイに対する需要は高く、制度改善による存続を望む声もあった。

2011年に、東京都がお泊まりデイに対して、独自の運営基準となる「宿泊サービスの都独自基準及び届出・公表制度」を策定するとともに、事業を届出制にしたことをきっかけに、他の自治体でも基準策定の動きが広がった。

関連サイト:
宿泊サービスの都独自基準及び届出・公表 - 東京都福祉保健局