2014年1月17日金曜日

J-ADNI2

読み方:ジェイ・アドニツー
別名:Japanese Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative 2
別名:日本アルツハイマー病脳画像診断先導的研究2

2013年に開始された、アルツハイマー病患者の追跡調査プロジェクト。2007年から行われた「J-ADNI」の後継プロジェクトと位置づけられている。J-ADNI2は、厚生労働省、経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、製薬企業コンソーシアムなどから資金提供を受け、全国41施設の認知症専門医によって行われる国家プロジェクトである。

J-ADNI2の主な目的は、アルツハイマー病の超早期症状の解明による、病状進行の正確かつ客観的な評価基準の確立や、将来アルツハイマー病を引き起こしうる因子の解明などとされている。その目的に沿う形で、J-ADNIにおいて追跡調査の対象とされた、アルツハイマー病の前段階の「軽度認知障害(MCI)」の患者に加えて、さらにその前段階にあたるとされる「プレクリニカルAD」の患者も追跡調査の対象とされている。J-ADNI2では、J-ADNIと同様に、脳画像診断、血液・脳脊髄液検査、遺伝子検査、心理検査などの手法が用いられ、3年間にわたって調査が行われる。

2014年1月現在、J-ADNIの一部の心理検査でデータ改竄が行われた可能性や、被験者の選定が不適切であった可能性などが疑われたことから、進行中のJ-ADNI2にも影響が及ぶことが懸念されている。

関連サイト:
J-ADNI2(ジェイ・アドニ2)超早期アルツハイマー病の指標作りを目指す臨床研究