2020年6月30日火曜日

陽性反応

読み方:ようせいはんのう
英語:positive reaction

陽性反応とは、陽性反応の意味

陽性反応とは、生体への感染を調べる目的で、生化学的または細菌学的な検査をした際に、被検体が感染により一定数値以上の反応を示すという意味のこと。英語では、positive reactionと表現される。陽性の反対は陰性である。

インフルエンザの診断検査で陽性反応が出れば、被験者がインフルエンザウイルスに感染していることを意味する。検査の対象や方法により的中度はさまざまであり、中には陽性反応が出た直後に再検査すると結果が陰性に転ずるケースも珍しくない。

陽性反応の的中度

陽性反応の的中度とは、特定の疾病の診断検査で陽性反応が出た患者のうち、現実に感染している者の割合を指す。陽性反応の的中度が高いほど、信頼性の高い検査だと言える。陽性的中率と似た用語に陽性一致率があるが、両者は同一ではない。陽性一致率は、過去の別の検査に比べて当該検査の信頼性がどれくらい高いかということである。

妊娠検査薬による陽性反応

妊娠検査薬を使うと、妊娠の的中度は99%と高い。陽性一致率もほぼ100%に近いと言える。だからといって、この検査が100%信頼できるという訳ではない。妊娠検査薬による妊娠判定は、検査用紙を被験者の尿に浸して尿中のホルモン濃度で判定する方式である。妊娠検査薬による妊娠判定において、被験者のサンプルに陽性反応が出れば、被験者の女性は妊娠している可能性が高い。ただし、検査用紙を尿に浸した際に、薄い線が現れることがあり、これは一応形式的には陽性反応なのだが妊娠していない場合もある。また、妊娠以外の要因で、尿中ホルモン濃度が上がることもある。さらに、妊娠検査薬で陽性反応が出て妊娠が判明した場合でも、正常妊娠が認められた訳ではない。エコー検査などさらなる検査が必要になる。