2020年8月18日火曜日

煩雑

読み方:はんざつ

煩雑とは、煩雑の意味

煩雑とは、物事がこみいっていて第三者に理解しにくくなっているという意味のことである。煩雑の「煩」は「わずらわしい」という意味である。また、「雑」は「散らばっている」という意味を表す。すなわち、2つの文字の組み合わせで、複数の事象が絡み合い混乱している状態を指し示している。物事が煩雑になることを「煩雑化する」という。なお、煩雑を表す英語は complicated である。

煩雑とはさまざまな場面で使われる言葉ではあるものの、最近はIT業界で用いられることが多くなってきた。例えば、社内のシステムが整備しきれておらず、ユーザーの使い勝手が悪くなることを「煩雑になる」と表現する。

煩雑の類語、対義語

煩雑の類語として「複雑」が挙げられる。ただし、複雑には「事情を説明しにくい」というニュアンスが含まれる。例文としては「彼の家庭の事情は複雑で口外しにくい」など。また、「難解」も煩雑の類語で、「受け手の理解が追いついていない状態」を指す。「この文学作品は難解ですらすらとは読めない」などの使い方をする。

煩雑の対義語には「単純」「簡潔」などが挙げられる。単純とは物事を構成する要素が少なく、事実関係がはっきりしているという意味である。「この事件の動機は単純だ」といった使い方をする。簡潔は物事の要点がしぼられていることを指す。例文としては「煩雑さに拍車がかからないよう、企画書は簡潔さを意識して作成するべきだ」が挙げられる。