2011年4月15日金曜日

国際原子力事象評価尺度レベル5

読み方:こくさいげんしりょくじしょうひょうかしゃくどレベルご
別名:INESレベル5

国際原子力機関(IAEA)などが定める原子力発電所の事故の事象報告のための国際評価尺度の内、「事業所外へリスクを伴う事故」として規定されるレベルのこと。

「レベル5」の場合、「事業所外への影響」の基準としては、放射性物質の限定的な流出などが挙げられる。

過去に発生した、原子力発電所の事故で、「レベル5」に相当するものとしては、1979年にアメリカで発生した「スリーマイル島原子力発電所事故」がある。

2011年3月11日に東日本大震災により発生した「福島第一原子力発電所事故」については、2011年3月15日時点で「レベル5」と発表された。その後、4月半ばに暫定レベル7まで引き上げられている。

なお、「レベル7」に相当する原発事故としては1986年に旧ソ連で発生した「チェルノブイリ原子力発電所事故」が、「レベル6」に相当する事故としては1957年に発生した「ウラル核惨事」が、「レベル4」に相当する原発事故としては1999年に茨城県那珂郡東海村で発生した「東海村JCO臨界事故」などがある。