2011年4月15日金曜日

キラーパルス

別名:やや短周期地震動
英語:killer pulse

地震学において、地震による揺れの速さ(周期)のうち、特に木造家屋などにダメージを与えやすい、1秒~2秒周期の揺れ。

地震の揺れの速さは6段階に区分されている。0.5秒以下の周期で振れる「極短周期地震動」から、短周期、やや短周期、やや長周期、長周期、そして100秒以上の時間をかけてひと揺れする「超長周期地震動」、である。このうち「やや短周期」のものがキラーパルスと呼ばれている。

一般的に、地震の揺れが建物の固有周期に近ければ近いほど、建物は大きく揺れやすい。キラーパルスは、中低層の家屋や木造住宅などが最も被害を受けやすい周期であるとされており、地震の際には最も警戒する必要がある揺れといわれる。

なお、地震の揺れる周期が長ければ長いほど、大きな建物が揺れやすい。高層ビルが大きく揺れるような周期の揺れは「長周期地震動」と呼ばれる。

2011年3月の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、キラーパルスはそれほど発生しなかったと見られている。ただし、地震の直後に発生した大津波が、沿岸地域の家屋をほぼ全壊させている。

関連サイト:
長周期地震動と短周期地震動の違いを簡単な模型を使ってわかりやすく?示したデモンストレーション - 境有紀のホームページ
キラーパルスについて -境有紀のホームページ