2011年4月20日水曜日

緊急時避難準備区域

読み方:きんきゅうじひなんじゅんびくいき

福島第一原子力発電所の原発事故に関して「屋内退避指示」が発令されていた、原発から20~30キロ圏に位置する市町村に対して、政府が2011年4月11日に発表した屋内退避指示に替わる要請。

これまで、原発から20キロ圏内の地域には避難勧告が、20キロ~30キロ圏には屋内退避指示が出されていた。4月11日の発表では、20~30キロ圏の地域のうち地理的条件などから累積の放射線量が多くなると推測される地域に対しては、計画的に退避を勧める「計画的避難区域」が指定され、同圏内のほかの地域に対しては緊急時避難準備区域への指定がなされた。

緊急時避難準備区域の住民は、原発の状況が悪化した場合には屋内退避や避難などの措置を迅速に取れるようあらかじめ準備しておくことが要請される。妊婦や介護を必要とするものは立ち入らないように要請されている。

なお、4月20日現在、原発の周囲20キロ圏内の地域に対して、住民への立ち退きや出入りの禁止を法的に強制可能な「警戒区域」への指定が検討されている。