2011年4月20日水曜日

最大余震

読み方:さいだいよしん

余震の中で最も規模の大きいもの。

大規模な地震は、単発ではなく群発で発生することが多い。群発地震の中で最も規模の大きな揺れが「本震」と呼ばれ、本震に続いて発生する揺れが「余震」と総称される。

最大余震の規模は、本震の規模に伴って大きくなるが、一般的には、本震のマグニチュードから1引いた値より小さくなるとされる。巨大地震の最大余震は、余震とはいえ、大地震である。

最大余震が発生するタイミングは、本震の直後とは限らず、数日後、数ヵ月後に発生する場合もある。事後評価であるため予見は難しい。なお、発生状況によっては、以前に発生した地震の余震と見るか、別の地震の本震と見るかで、意見が分かれる場合もある。

2007年のスマトラ島沖地震では、2007年9月12日に本震(マグニチュード8.5)が発生、翌日の9月13日に最大余震(マグニチュード7.9)が発生している。

2010年のチリ地震では、2010年2月27日に本震(マグニチュード8.8)が発生、翌月の3月11日に最大余震(マグニチュード6.9)が発生している。

2011年3月11日に日本の三陸沖で発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、本震(マグニチュード9.0)の発生後1ヵ月の間にマグニチュード7クラスの余震が5回以上発生している。4月20日現在、気象庁は今後さらに巨大な余震が発生するおそれがあるとして警戒を呼びかけている。