2014年1月16日木曜日

PM2.5

別名:微小粒子状物質

大気中に浮遊する粒子状物質のうち、粒子の直径が2.5マイクロメートル以下の物質の総称。物質の種類は問われず、自然由来の粉塵や、NOx(:窒素酸化物)やSOx(硫黄酸化物)などの人為的に排出されたガス(排ガス)などが含まれる。

PM2.5の「直径2.5マイクロメートル以下」という大きさは、気管を通り抜けて呼吸器の深部に入りこむことができる微細さとされる。肺や気管に深いダメージを与え、蓄積され、健康被害をもたらしやすいと言われている。さらに「PM0.5」と呼ばれる、直径0.5マイクロメートル以下程度の微粒子になると、肺胞に入り込み血中に取り込まれてリスクが全身に回る危険がある。

日本の環境基準では大気中に浮遊している粒子状物質(PM)である「浮遊粒子状物質」(SPM)のうち、直径10マイクロメートル以下のものを計測対象としている。環境汚染物質には黄砂などの自然由来のものも含まれるが、PM2.5のような微小粒子になると人為由来のものが多いという。

環境省は2010年に、地方公共団体が取り組む大気汚染状況の常時監視の対象としてPM2.5を追加し、状況の把握および抑止に取り組んでいる。

関連サイト:
微小粒子状物質(PM2.5)について - 環境省