2013年4月10日水曜日

1人別枠方式

 読み方:ひとりべつわくほうしき
 別名:一人別枠方式

衆議院議員選挙において小選挙区の議席300のうち、まず47各都道府県に1議席ずつ配分し、残りの議席を各地の人口に比例して配分する方式。1996年に中選挙区制から小選挙区比例代表制に移行する際に、人口の少ない地域の意見を反映させることを目的とした。

2011年3月、最高裁判所は1人別枠方式をいわゆる「1票の格差」を増大させる要因の一つとして挙げ、廃止による是正を要求している。

さらに最大2.43倍の格差を記録した2012年の衆院選を広島高等裁判所が無効としたことなどの影響で、2013年4月10日現在、「1人別枠方式」の廃止が検討され、選挙区の区割りの改定に向けた動きが活発化している。

政府は「一票の格差」の是正に向けて、300ある議席を295に減らす「0増5減」などの案を提出する予定だが、事実上、「1人別枠方式」は残る。2013年4月6日の読売新聞の記事によると、民主党の岡田克也党政治改革推進本部長は「1人別枠方式」を残して「0増5減」に取り組むことを前代未聞と批判した。

また、2013年3月26日のMSN産経ニュースの記事によると、連立与党である公明党の北側一雄副代表は、1人別枠方式について廃止すべきとの考えを表明し、「人口に応じて比例配分するのが当然だ」と述べた。

関連サイト:
公明北側副代表、1人別枠方式は廃止すべき - MSN産経ニュース
1人別枠残し0増5減、前代未聞…民主・岡田氏 - YOMIURI ONLINE