2013年4月23日火曜日

天然ガス火力発電

読み方:てんねんガスかりょくはつでん
別名:LNG火力発電

液化天然ガス(LNG)を燃焼させてエネルギーを得る発電所。

天然ガス火力発電では、ボイラーで高温高圧の蒸気を生む蒸気タービン発電方式の他に、ガス燃焼時の膨張力を利用してタービンを回すガスタービン発電方式が利用される。両方式を併用するコンバインドサイクル発電も多く採用されている。

火力発電の燃料には、主に石炭・石油・天然ガスの3種類の化石燃料が利用されている(ごみ発電のような例外的な方式もある)が、天然ガスは石炭・石油に比べると二酸化炭素の排出量が比較的少ない点や、石油のように産出国が限定されておらず、分散的供給が可能であるなどのメリットもある。

国内の電源構成(発電方式)における天然ガス火力発電による発電量の割合は、2000年代以降増えつつある。資源エネルギー庁が2012年2月に公表した資料によれば、1980年度には全体の15.4%であったが、2000年度には22.2%、2010年度には29.3%となっている。ちなみに、石炭火力発電も1980年度の4.5%から2010年度の25.0%まで増加している。

2010年代以降はシェールガスの採掘・燃料利用が実現化され、米国で天然ガス生産量が増大するなどしており、天然ガス火力発電のさらなる比率増大も見込まれている。

関連サイト:
火力発電について(事務局提出資料) - 資源エネルギー庁