読み方:げんていせいしゃいん
勤務時間や勤務地、あるいは業務の内容などが一定程度に限られている正社員。子育てや介護などの必要性が高まる傾向に合わせた雇用形態の一つである。正社員と非正規労働者の中間とも呼ばれる。
一般的に派遣社員などの非正規労働者よりも厚い待遇を受けられる。具体的には、派遣社員のように雇用期間が決まっておらず、より安定した収入や福利厚生が保障されるといったものがある。また非正規労働者を限定正社員に格上げする案も検討されている。2013年5月現在、解雇規制緩和を含む雇用改革が日本政府によって議論されている。
正社員が育児などの理由で、一時的に限定正社員になることもある。その場合、給与は正社員時と比較すると減少するが、育児にあてる時間が増え、仕事と家庭の両立につながると考えられている。個人の生活様式に合わせた柔軟な働き方を促進することを政府は目指している。
限定正社員の解雇規定をめぐって様々な意見がある。政府の規制改革会議の雇用ワーキンググループがまとめる骨子案では、限定正社員の解雇について経営上のやむを得ない事情が必要だとしている。一方で、経団連などは、正社員よりも解雇しやすい条件をはじめとする解雇規制緩和を要望している。
関連サイト:
勤務地などの「限定正社員」 解雇条件緩和へ新制度 - 東京新聞