2013年11月14日木曜日

頸椎症性神経根症

読み方:けいついしょうせいしんけいこんしょう
別名:CSR
英語:cervical spondylotic radiculopathy

頸椎が神経を圧迫することによって炎症を起こす疾患。加齢に伴う変形性脊椎症や、椎間板ヘルニアなどが主な原因だとされている。発生頻度が比較的高い疾患だといわれている。

頸椎症性神経根症の主な症状には、首や四肢の痺れや痛み、脱力、知覚過敏などがある。脊髄から2つ伸びる神経根の片方が圧迫されることが多いことから、症状も体の片側にのみ現れることが多い。姿勢によって、痛みが和らいだり、逆に強くなったりすることもある。

頸椎症性神経根症の治療としては、薬剤の投与や神経ブロック、温熱療法、運動療法、枕の改善などの保存的な方法がとられるのが一般的である。保存的療法で自然に症状が消失または改善する症例が大部分だといわれているが、症状が重く、日常生活に大きな影響をきたす場合には、手術による治療が選択されることもある。