2013年11月14日木曜日

人権侵害国家

読み方:じんけんしんがいこっか
別名:人権状況劣悪国家
別名:人権状況が劣悪な国
別名:人権蹂躙国家
別名:人権侵害国

公権力により、女性や少数派などに対する迫害、拷問、検閲のような深刻な人権侵害が行われていることが指摘される国家のこと。定まった用語や明確な判定基準はないが、独裁国家が該当することが多い。

「人権侵害国家」やそれに類似する語が、特に用いられて問題となるのは、国際連合人権理事会の理事国にそのような国家が選出された時である。人権理事会は2006年に旧人権委員会から改組された機関であるが、その改組の主な理由は、旧人権委員会の委員国にスーダンやジンバブエなどの「人権侵害国家」が選出されたことが問題視されたためであった。しかし、2013年現在においても、例えば中国、ロシア、サウジアラビア、キューバなどが「人権侵害国家」と見なされ、それらの国家が人権理事会の理事国に選出された場合に、理事国として不適格だと批判されることがある。

また、米国国務省は毎年「国別人権報告書」を議会に提出しており、その中には各国の人権に関する状況が記されている。同報告書の中で人権侵害が指摘された国家が「人権侵害国家」やそれに類似する語で呼ばれることもある。