2013年12月12日木曜日

ネルソン・マンデラ

英語:Nelson Mandela
別名:マンデラ氏

1918年生まれの、南アフリカ共和国の政治家、弁護士。アパルトヘイト撤廃の業績により、フレデリック・ウィレム・デクラークとともに、1993年にノーベル平和賞を受賞した。

ネルソン・マンデラは1944年にアフリカ民族会議(ANC)に入党し、南アフリカ共和国における人種差別政策「アパルトヘイト」の撤廃に向けて尽力した。1962年にマンデラ氏は、アフリカ民族会議の非合法化に伴い逮捕され、反体制活動家として無期懲役の判決を受け、獄中生活を送ることとなった。マンデラ氏は収監中に通信課程で法学博士号を取得したほか、ネルー賞やサハロフ賞などの賞を受賞している。

1989年にフレデリック・ウィレム・デクラークが大統領に就任すると、国内でのアパルトヘイト反対運動の高まりや、国外からの経済制裁を伴う非難を受けて、アパルトヘイト撤廃に向けた改革を断行した。その一環として、反アパルトヘイトの象徴として慕われていたマンデラ氏の釈放が行われ、マンデラ氏は27年間の獄中生活を終えることとなった。

マンデラ氏は、1994年に初めて行われた全人種参加の選挙で当選し、初の黒人大統領として、第8代南アフリカ共和国大統領に就任した。これにより、アパルトヘイトの完全撤廃が実現した。マンデラ氏は、大統領就任以後は、差別撤廃や格差縮小に向けた政策を行った。

マンデラ氏は1999年まで大統領を務めたのちに政界を引退し、その後の人生を慈善活動に捧げ、2013年12月に95歳で死去した。マンデラ氏の追悼式には、世界各国の指導者や一般市民ら数万人が集まった。