2013年12月12日木曜日

大麻合法化

読み方:たいまごうほうか
別名:マリファナ合法化

大麻の使用を合法とすること。大麻合法化という語はほとんどの場合、医療目的ではなく、娯楽的使用での大麻の合法化を指す。

2013年12月現在、大麻の医療目的での使用が合法とされていたり、娯楽的使用に寛容的な政策がとられていたりする国家はあるが、娯楽的使用の権利が法的に保障された国家はない。日本では、大麻は「麻薬」と見なされ、大麻取締法による規制対象とされており、無許可所持や栽培は違法である。

大麻はソフトドラッグと呼ばれる比較的依存性の低い薬物であり、ハードドラッグと呼ばれるヘロインやコカインなどの乱用を防ぐために、合法化が必要だとする意見がある。オランダなどで事実上大麻の使用が黙認されているのは、主にそれが理由だとされている。また、大麻の不法取引が社会問題となっている中南米諸国では、国によって大麻の流通を管理するとともに、販売価格を安く設定することで、犯罪組織が取引する大麻が市場から駆逐されることを期待する意見がある。

米国では2012年に、3州で大麻合法化の是非を問う住民投票が行われ、そのうちワシントン州とコロラド州で賛成多数により、州レベルでの大麻合法化が実現した。また、ウルグアイではホセ・ムヒカ大統領の政策の一環として、大麻合法化に向けた動きが進められ、2013年には世界初の国家レベルでの大麻合法化に繋がる法案が、議会で可決された。ウルグアイの大麻合法化法案では、一定の制限のもとで、18歳以上の成人の大麻の購入や栽培の権利が保障されている。ウルグアイにおける大麻合法化の動きは、同じく大麻の不法取引が横行している、近隣の中南米諸国に広がりを見せる可能性もあるといわれている。