2013年12月12日木曜日

オオバナミズキンバイ

別名:大花水金梅
別名:Ludwigia grandiflora ssp. grandiflora
別名:Ludwigia grandiflora subsp. grandiflora

北米南部から南米を原産地とする、アカバナ科チョウジタデ属の水草の一種。繁殖力が強く、日本では侵略的外来種として知られている。

オオバナミズキンバイは、従来日本国内では見られなかった種であり、和名も与えられていなかった。2007年に兵庫県加西市で初めて野外環境への逸出が確認され、2008年に定着の実態が正式に論文発表されるとともに、現在用いられている和名が与えられた。滋賀県の琵琶湖では、2009年にオオバナミズキンバイの定着が初めて確認されてから、2012年までの3年間に、生息域が10倍以上に増加したことが報告されている。主な生息域である琵琶湖の赤野井湾は、琵琶湖の中でも特に汚染度の高い水域といわれており、オオバナミズキンバイの爆発的増殖は、汚濁に伴う富栄養化が原因と見られている。

オオバナミズキンバイは生息域の拡大とともに他の水草を駆逐していることが確認されており、生態系への影響が懸念されている。また、オオバナミズキンバイの近縁種に、在来種で絶滅危惧種のミズキンバイやケミズキンバイがあるが、それらの間で交雑が起こる可能性があり、遺伝子汚染(遺伝子浸透)の問題も危惧されている。

滋賀県や守山市は、オオバナミズキンバイの特定外来生物指定による駆除の法的根拠確立に先立って、早期から駆除方法や堆肥化などの対策を検討し、琵琶湖からの根絶を目指してきた。2013年12月現在、環境省はオオバナミズキンバイの特定外来生物指定を予定していると報じられている。

関連サイト:
侵略的外来水生植物 オオバナミズキンバイからまちを守ろう - 守山市