2014年2月10日月曜日

世界緩和ケア連合

読み方:せかいかんわケアれんごう
別名:WPCA
英語:Worldwide Palliative Care Alliance

医療機関の支援や啓蒙普及活動などを通じて、ホスピスおよび緩和ケアを全世界の人々が受けられること(ユニバーサルアクセス)を実現することを主な目的とする国際機関。事務局はイギリスに置かれている。

世界緩和ケア連合は、10月の第2土曜日を「世界ホスピス緩和ケアの日(World Hospice and Palliative Care Day)」と定めており、その記念日にはホスピスや緩和ケアの啓蒙普及などに関連したイベントが行われている。世界ホスピス緩和ケアの日には、毎年約70か国が参加している。

また、世界緩和ケア連合は全世界におけるホスピスおよび緩和ケアの実施状況などについての調査も行ってきた。2014年1月にはその成果の一環として、世界保健機関(WHO)と共同で、「終末期緩和ケアの世界地図(Global Atlas of Palliative Care at the End of Life)」を発表した。「終末期緩和ケアの世界地図」では、終末期緩和ケアを必要とする患者数や実施状況などが、初めて各国ごとにまとめられた。

また、世界緩和ケア連合の派生組織として、子供を対象とした緩和ケアに特化した「国際小児緩和ケアネットワーク(ICPCN)」が設けられている。ICPCNは2008年の世界ホスピス緩和ケアの日に、全ての子供に緩和ケアを受ける権利があることなどを定めた「ICPCN憲章」を制定した。

関連サイト:
WPCA
World Hospice and Palliative Care Day