2014年2月28日金曜日

日経平均リンク債

読み方:にっけいへいきんリンクさい

日経平均株価の価格変動によって、償還額や利率なども変動する債券。

日経平均リンク債には、早期償還とノックインが設定されている。早期償還は、「当初の日経平均株価の110%」のような設定がされている。例えば、当初の日経平均株価が14000円で、発行後に15400円に到達すると、直後の利払い日に、額面金額の100%と利息が支払われる。

一方、ノックインし、かつ、最終評価日の日経平均株価が当初の日経平均株価を下回った場合に損失が発生する。ノックインは、「当初の日経平均株価の70%」のような設定がされている。例えば、当初の日経平均株価が14000円で、発行後に日経平均株価が一度でも9800円以下になり、かつ、最終評価日の日経平均株価が12000円の場合には、「額面金額×(12000÷14000)」の金額が償還される。

日経平均リンク債での利率は、一般的に、日経平均株価が上昇するほど低くなり、下降するほど高くなるように設定されている場合が多い。つまり、ノックインの可能性が小さくなると利率は下がり、ノックインの可能性が大きくなると利率は上がる。