2014年9月29日月曜日

トムソン・ロイター引用栄誉賞

読み方:トムソン・ロイターいんようえいよしょう
別名:トムソン・ロイター・ノーベル賞有力候補者
英語:Thomson Reuters Predicts Nobel Laureates

通信社トムソン・ロイターが発表している、ノーベル賞クラスと目される卓越した研究者に授与される賞。毎年のノーベル賞発表に先駆けて発表されている。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は、学術文献引用データベース「Web of Science」における被引用数(論文に引用された数の多さ)に基づき審査し、各分野において最も注目すべき研究者をノーベル賞候補者として発表している。ノーベル賞の科学系分野に合わせて「医学・生理学」「物理学」「化学」「経済学」の4分野が設けられている。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は「近い将来ノーベル賞を受賞する可能性の高い研究者」を発表するものであり、必ずしも当年の(直後に発表される)ノーベル賞の受賞者を予想する催しというわけではない。

トムソン・ロイター引用栄誉賞は2002年に開始され、2014年で第13回を数える。これまでにトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞してから実際にノーベル賞を受賞した研究者は35名に上る。たとえば、2008年にトムソン・ロイター引用栄誉賞の物理学部門に選出されたアンドレ・ガイム、コンスタンチン・ノボセロフの両名は、2010年に実際にノーベル物理学賞を授賞している。

2012年に「iPS細胞」の研究成果によりノーベル医学・生理学賞を受賞した山中伸弥も、2010年にトムソン・ロイター引用栄誉賞を受賞している。

関連サイト:
SCIENCE JAPAN プレスリリース - トムソン・ロイター
トムソン・ロイター引用栄誉賞の受賞者から、実際に2名が今年のノーベル賞を受賞 - プレスリリース 2010年10月19日