2014年9月29日月曜日

水蒸気爆発

読み方:すいじょうきばくはつ
別名:蒸気爆発

多量の水が極度の高温にさらされて大量の水蒸気が発生し、その高圧によって爆発が起こること。

水蒸気爆発は、火山活動(噴火)の一形態として、あるいは、原発事故において生じうる現象として、それぞれ言及されることがある。

火山活動における水蒸気爆発は、地下のマグマにより熱せられた地下水が気化して噴出する現象を指す。溶岩を噴き出す噴火(マグマ噴火)との対比で「水蒸気噴火」と呼ばれることも多い。溶岩流出は伴わないが火山灰や火山弾などによる被害が生じる。

原発事故における水蒸気爆発は、燃料棒を構成する金属が炉心溶融(メルトダウン)の熱で溶け、冷却水に落ちた際に発生する。「蒸気爆発」と呼ばれることも多い。炉内の放射性物質が水蒸気に含まれて飛散する、あるいは核燃料の一部が爆発と共に飛散する恐れがある。

火山活動においても原発事故においても、多量の水が気化することにより水を収めていた構造物に急激な圧力が加わり、破壊される、という点は共通している。火山の水蒸気爆発(水蒸気噴火)では火道や火口が爆発によって破壊される。原子炉における水蒸気爆発(蒸気爆発)では原子炉あるいは建屋が破壊される。