2014年9月29日月曜日

心肺停止

読み方:しんぱいていし
別名:心肺停止状態
別名:心肺停止の状態
英語:cardiopulmonary arrest
英語:CPA

心臓と肺がいずれも機能停止に陥っている状態。心停止と呼吸停止が同時に起こっている状態、

心肺停止は様々な原因で発生し得る。逆に言えば、さまざまな疾患・外傷その他異常事態の最終局面として発生する。肺と心臓は生命維持に必要な酸素を全身に供給する役割を持つ。心肺機能が停止すれば、まもなく身体は酸素の欠乏によって死ぬ。

心肺の機能は、停止直後に適切な処置を講じれば回復できる可能性がある。そのため、心肺停止状態にあることは死亡と同義ではない。ただし、よほど迅速に処置が取られない限り死は免れない。

心肺停止により酸素が供給されない状態がある程度続くと、脳が回復不可能なダメージを受ける。脳に決定的なダメージを受けてしまうと、そこから心肺機能を回復させることができたとしても、重い後遺症が残る可能性があるとされる。

心肺停止の後、脳がまだ回復可能な状態である時間は、心肺停止から数分程度とされる。

心肺停止から回復させる措置としては、人工呼吸に心臓マッサージ、およびAED(自動体外式除細動器)などがある。心肺停止に陥った人のそばに居合わせた場合には、緊急通報しつつ、適切な手順を踏んでこれら救命措置にあたることが望ましい。

関連サイト:
心肺停止と一次救命処置について - 熊本市立熊本市民病院