読み方:すいじょうきふんか
火山活動のうち、地下水が熱せられて水蒸気となり噴出する現象。火山における水蒸気爆発。
水蒸気噴火では、多量の地下水が下方のマグマの熱によって気化し、高圧によって爆発的に噴出する。マグマが直接に噴き出す噴火ではないため、溶岩による被害は生じないものの、水蒸気爆発の高圧により火道や火口が破壊され、そのつぶてが火山灰や火山弾となって周辺に害を及ぼす。また、火山灰が熱を持ったまま山体を流れ落ちる火砕流を発生させることがある。
通常は「噴火」といえばマグマを噴き出す火山活動を指すが、これを水蒸気噴火と区別する必要がある場合は特に「マグマ噴火」と呼ばれる。マグマ噴火に水蒸気爆発が伴う「マグマ水蒸気噴火」と呼ばれる現象もある。
2014年9月27日に長野県と岐阜県の境に位置する高峰・御嶽山が突如として噴火し、登山客が巻き込まれて死亡するなどの被害が出ているが、この御嶽山の噴火は水蒸気噴火であると見られている。