2013年11月1日金曜日

ブレインデコーディング

別名:ブレーンデコーディング
別名:脳情報デコーディング
別名:脳デコーディング
英語:brain decording

脳活動を測定し、脳内にある心的機能に関する情報を解読する技術。脳活動が「心」や「思考」などの心象が符号化(コーディング)されたものであるという前提のもと、それを復号化(デコーディング)し、人間が理解できる形にすることを目的としている。

近年は、fMRI(機能的磁気共鳴断層撮影)などの装置で脳の血流を測定し、そのパターンを解析する研究が盛んに行われている。また、電極の装着により脳波を測定し、その解析によるブレインデコーディングを試みている研究もある。脳活動の個々のパターンと心象の対応を明らかにすることができれば、脳内の情報を解読することが可能になる。

ブレインデコーディングの技術は、思考によってコンピューターやロボットなどを操作する「ブレイン・マシーン・インターフェイス(BMI)」の技術に用いられており、一部実用化されている。

ブレインデコーディングの技術が発達すれば、脳内のイメージを視覚化して外部に出力することも可能であり、例えば脳内の「記憶」や眠っている人の「夢」を映像化したり、植物状態の人と意志を疎通したりするような、従来不可能と考えられていたことも実現できるといわれている。その一方で、他者の内心を読み取ることができる技術の出現により、倫理的な問題が発生することを危惧する声もある。