2014年6月4日水曜日

遺伝子検査ビジネス

読み方:いでんしけんさビジネス
別名:遺伝子検査事業
別名:遺伝子診断ビジネス
別名:遺伝子診断事業
別名:遺伝学的検査ビジネス
別名:遺伝学的検査事業

遺伝子情報の解析を通じて、個々人の体質や病気に罹るリスクといった健康情報を調べる事業。ヘルスケア分野の先端ビジネスのひとつ。

典型的な一般個人向けの遺伝子検査ビジネスでは、診断キットにより採取された受診者の細胞片を解析して遺伝子情報を調べる「DTC遺伝子検査」方式が取られることが多い。

遺伝子検査により、将来的に罹患するリスクの高い疾患などをあらかじめ把握できれば、より適切な予防・健康管理を行うことが可能になる。

罹りやすい病気の調査の他、遺伝子検査ビジネスの事業者によっては、太りやすさ、ハゲやすさ、親子の血の繋がりなどを診断するところもある。

遺伝子検査ビジネスは、登場してまもない先端ビジネスであり、かつ、扱う対象が遺伝子情報という法的にも倫理的にも未整備な個人情報であるため、課題は多いといえる。経済産業省は2013年から2014年にかけて、「個人遺伝情報保護の環境整備に関する調査(遺伝子検査ビジネスに関する調査)」と題する詳細な報告書、「遺伝子検査ビジネス実施事業者の遵守事項」などを公表している。

2014年現在、日本ジェノミクスやジェネシスヘルスケアのような、遺伝子検査・DNA鑑定を主要事業とする事業者に加えて、化粧品通販事業などを手がけるDHCなどが遺伝子検査ビジネスに参入している。2014年6月にはソーシャルメディアの運営で知られるDeNAが「DeNAライフサイエンス」を設立してヘルスケア事業に参入、東京大学医科学研究所と協業して遺伝子検査ビジネスに取り組むと発表した。

関連サイト:
遺伝子検査ビジネスに関する調査 - 経済産業省
「遺伝子検査ビジネスに関する調査」報告書 - 経済産業省
「遺伝子検査ビジネス実施事業者の遵守事項」をまとめました - 経済産業省