デバイスの意味、デバイスとは
デバイスとは、装置や機械のこと。特定の機能を持つ道具を英語でデバイスといい、転じて電子部品やパソコンの周辺機器、スマートフォンのように単体で機能を持つ電子機器や端末を総称してデバイスと呼ぶようになった。主にパソコンの内部装置や周辺機器の意味で使用されることが多い。デバイスはいくつかの切り口で分けることができる。周辺機器としてのデバイスは、コンピュータに入力するデバイスや、コンピュータの演算結果を出力するデバイスがある。入力デバイスの例としては、マウス、キーボード、マイク、ゲームパッドなどである。出力デバイスは、スピーカー、ディスプレイ、プリンターが該当する。内部装置としてのデバイスは周辺機器と異なり、例えばHDDやSSD、メインメモリは入力と出力を両方行う装置であるし、ビデオカードもCPUからの命令をディスプレイに表示させる仲介役の役目を果たす。周辺機器としてのデバイスは、大半が人間とパソコンをつなぐインターフェースの役割を持つため、入力と出力が明確になっているのである。ただし例外もあり、液晶画面付きペンタブレットやマイク付きヘッドセット、振動機能のついたゲームパッドなどはひとつのデバイスに入力系と出力系が共存する。
デバイスのセットアップ
デバイスをパソコンに接続する行為において重要な概念が、「プラグアンドプレイ」である。これは、デバイスを接続した時、そのデバイスのセットアップを自動で行うというもので、1995年、Windows 95の登場と共に新機能のひとつとして宣伝され、その後Windowsの代替わりごとに洗練されてきた。具体的な動作としては、デバイスをパソコンに接続すると、それを検知したパソコン側がデバイスを認識し、デバイスを動作させるために必要なプログラム(「ドライバー」という)を用意してインストールまでを済ませる。これにより、ユーザーは特別なセットアップ作業を行うことなく、デバイスをつなぐ(Plug)だけで使用(Play)することができる。ただし、まれにプラグアンドプレイ機能ではデバイスを特定できない場合がある。その場合は、デバイスの販売元のサイトで配布されているドライバーをダウンロードしたり、デバイスの開封時に付属しているCDメディアなどを利用してドライバーをインストールする手順を踏む必要がある。
デバイスマネージャー
パソコンを使用していると、突然デバイスを認識しなくなったり、デバイスの動作が異常な状態に陥ることがある。こうしたデバイス周りの問題を調べるためのツールがデバイスマネージャーである。デバイスマネージャーでは、パソコンに接続されているデバイスが一覧で表示されている。この中から問題を起こしているデバイスを探す。エラーとなっているデバイスには、「!」や「?」といった表示がついているため、そのデバイスのドライバーを再インストールするなどの対処を行う。デバイスがパソコンで動作しなくなる理由は、ドライバーに何らかの異常があったためである。ドライバーが何らかの影響でハングアップする、ドライバーのバージョンとOSのバージョンが噛み合わなくなり上手く動作しなくなるなどの原因が考えられる。大抵は最新のドライバーを入れ直すことで解決するが、まれに「ドライバーとソフトウェアの相性」、ひいては「デバイスとパソコンの相性が悪い」ということもありうる。例えば、あるデバイスを動作させるドライバーを実行した結果、それまでソフト側で使用していた機能の一部がデバイスに専有され、ソフトが動作しなくなった、などのケースの場合は、デバイスを変えるか、ドライバーを最新版にして様子を見るなどの対策が必要となる。