スクリプトとは、スクリプトの意味
スクリプトとは、複雑な処理をしなくても、すぐに動かせる簡易的なプログラムのこと。また、スクリプトはプログラミング言語の一種であり、スクリプト言語とも呼ばれている。コンピュータープログラムが動くまでの流れは、以下の通りである。まず、人間がプログラムを書く。続いて、人間が書いたプログラムをコンピュータが読めるように変換する。そして、変換されたプログラムをコンピュータが実行する。プログラミング言語は、人間が書いたそのままのコードでは読み取ることができないのが一般的である。よって、コンピュータが理解できるマシン語に変換するコンパイルという作業が必要になる。
しかし、スクリプトはコンパイルという複雑な処理を省いて実行することができる。実際は、見えない部分でコンピュータが自動で処理しているが、処理が簡単なため、インターネット上のWebページでよく利用されている。スクリプト言語は、プログラミング言語のなかでも、ソースコードの記述が英語の構文に近いため、理解しやすく学びやすいとされている。プログラミング言語にC言語やJavaがあるように、スクリプト言語にもJavaScriptやPHP、Perlなどがある。本来スクリプトとは、台本や脚本を意味する。すなわち、プログラミングのスクリプトというの名の由来も、台本のように構成がわかりやすいことからきている。
スクリプトの種類
JavaScriptは、プログラミング言語のJavaと混同されがちだが別物である。Javaはサン・マイクロシステムズ社の開発で、JavaScriptはネットスケープコミュニケーションズ社が開発したものである。企業のWebサイトでよく見られるような、トップページの上部で写真が次々と入れ替わる動作などは、JavaScriptを利用しているものが多い。JavaScriptの技術は、GoogleMapでも利用されている。JavaScriptは、Webサーバーと連動することなく、Webブラウザ上だけで動くという利便性をもっている。
PHPは、Webサーバー上のデータベースと容易に連携できるという特徴をもっている。ネットショップのカートシステムなど商品注文のプログラムとして、在庫管理のデータベースと一緒によく利用されている。また、WordPressなどのブログで使われているスクリプトもPHPで、同様にデータベースと連動している。SNSサービスのFacebookにもPHPが利用されている。PHPはJavaScriptと違いWebサーバーと連動しているため、Webブラウザ上だけでは動かない。
その他のスクリプトとしてPerlが挙げられる。PerlもWebサーバー上のプログラムと連動しているので、インターネットに接続されていない状態では動かない。