2013年11月22日金曜日

児童セックスツーリズム

読み方:じどうセックスツーリズム
別名:チャイルドセックスツーリズム
別名:CST
英語:child sex tourism

買春を主な目的とした観光旅行(セックスツーリズム)のうち、買春の対象が未成年の児童であるもののこと。

児童セックスツーリズムは、現地の観光業者などを通じて組織的に行われる、児童に対する性的虐待であり、人身売買やHIV/AIDSの蔓延にも繋がるとして問題視されている。アメリカ国務省が2008年に発表した「The Facts About Child Sex Tourism」によると、全世界に約200万人の児童セックスツーリズム被害者がいるとされている。

児童セックスツーリズムは貧困と強く結びついていることから、貧困地域におけるセックスツーリズムは、児童セックスツーリズムの割合が高いといわれている。特にタイ、カンボジア、ベトナム、ラオスなどの発展途上国は、児童セックスツーリズムが盛んな国として挙げられることが多い。

近年では、児童セックスツーリズムへの対抗策として、「チャイルドセーフツーリズム」を掲げた運動がタイ・カンボジアの観光省や国際連合児童基金(UNICEF)、世界各国の人権団体などによって行われている。具体的な運動としては、意識向上のためのキャンペーンや研修、被害者の児童を直接支援するチャイルド・ヘルプラインの設置などを挙げることができる。